スタートライン

2002年2月7日
夜明け前の薄暗い道を 誰かがもう走っている
拾った小石で誰かが書いた アスファルト道のスタートライン
寒い身体を言い訳にして 街は眠ってる 曇空の朝に
自分の汗で自分を温めて 寂しさ目指して走る人がいる

今 私たちに大切な物は 今夜 夢を語り合う事じゃなく
一人ぼっちになるための スタートライン


雨が降ってる街の公園で 誰かが一人 濡れている
待たせてばかりの恋する人に 靴の踵で書いたピリオド
素直な奴ほど傷ついてしまう みんな上手にふざけて生きるのに
たった一つの別れのために まっすぐ涙を流す人がいる

今 私たちに大切な物は 今夜 夢を語り合う事じゃなく
一人ぼっちになるための スタートライン


夜の河原の長い一本道を 誰かがまだ走っている
星を見上げて走り続ける 誰かが書いたスタートライン
向こうの岸辺はあんなに明るく 街の灯が夜を焦がすのに
かすかな星の光を探して 闇を選んで走る人がいる

今 私たちに必要な物は 光あふれる明るい場所じゃなく
闇に向かって走り始める スタートライン

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