目が醒めると、隣りに貴女がいる。
これほどの幸せを今まで感じたことがあるだろうか。

…隣りといっても「隣りの部屋」なので、念の為(^-^;

貴女と食事をする。
貴女と会話をする。
貴女とゲームをする。
貴女と…

叶わぬ夢だと思ってた。
こんなにすぐに手に入る夢だとは思わなかった。
幸せだった。

でも…
この幸せがいつまでも続くことはなかった。

もう帰らなければならない…

そう考えたら…

唐突に身体が震え出した。

必死で抑えようとしてみたが、余計に震えは強くなってしまった。

貴女と離れるのが怖かったんだろう。

「震えてるの?」

貴女にもバレてしまった。隠しておこうと思ったのに。

「俺はここにいるよ…」

そういって貴女は私を抱きしめてくれた。

その言葉を聞いた途端、不思議と身体の震えは治まった。

その代わり…

今度は涙が出た。

どんどん溢れてくる。止まらない。

涙が頬を伝って、貴女の頬に零れ落ちた。

「あ、ごめん…」

右手でその涙を拭う。

よくよく見ると、貴女も今にも泣き出しそうな顔をしている。

「泣かないで…」

散々泣いておきながら無責任なことを言う私。

「また来るから…」

また来るから。

また来るから。

また来るから。

絶対に。

また逢おう。

また逢おう。

また逢おう。

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