おぼろづきよ

貴女と出逢ったあの時から
ずっと貴女だけを見つめてきた
初めて逢った時は触れることはおろか
言葉を掛けることすらままならなかった
だけど
ずっとずっと見つめてた　貴女だけを

空を見上げても　夜空を彩る筈の月は隠れてしまっている
前を見ていても　歪んだ景色しか捕らえることはできない
真っ黒な闇に包まれても
真っ白な霧に包まれても
それでも貴女を見つめていた
貴女の後ろ姿が見えなくなるまで
貴女の後ろ姿が見えなくなっても
貴女を見つめていた

貴女に「好きだ」と言われてから。
貴女に「好きだ」と言ってから。
今日でもう、二ヶ月になる。
まだ二ヶ月しか経っていないのか。

この二ヶ月間。いろいろあったね。
貴女に支えられて。
貴女を支えて。
貴女に抱き締められて。
貴女を抱き締めて。
貴女に叱られて。
貴女を叱って。

本当にいろいろあったね。
いろいろあったし。これからもいろいろなことがあるんだと思う。
それでも。貴女となら上手くやっていける。そう信じてる。

短くて長い二ヶ月間。
あと二ヶ月経てば。
貴女に逢いに行けるんだ。
貴女に逢えるんだ。